プレッシャーで息苦しさや動悸を感じる原因と対処法
こういう症状にお悩みではないですか “大勢の人の前で話をすることを避けてしまう”、“電車に乗ると息苦しくなる”、 “また心臓が苦しくなったらどうしようと思うと外に出られない”等の悩みを抱えている方はいませんか。このまま死んでしまうのではないかと思うと、とても心配で怖いですよね。不安は私たちに危険を教えてくれる、いわば安全装置のようなものですが、過度に働きすぎてしまう場合もあります。
息苦しさの原因
原因は明らかになっていません。生物学的には何らかの脳の機能的な異常があると推測されています。また、問題ないことを誤って危険と認知してしまう認知行動的な要因や環境的ストレス(人間関係の破綻、生命を脅かすような体験など)、家族歴など、複数の因子が複雑に影響しあい発症すると考えられています。
考えられる病名
大勢の人の前で話すときや大事な試験のとき、緊張して汗をかいたり、心臓がドキドキするのは当たり前の反応です。しかし、心配や不安が過度になりすぎて日常生活に影響が出ていたらそれは不安障害かもしれません。不安障害は精神的な不安から、心と体に様々な不快な変化が起きるものです。不安障害の代表的なものは、パニック障害、社会不安障害、強迫性障害、全般性不安障害が挙げられます。今回は不安障害を挙げていますが、その他身体疾患の可能性もありますので原因を一つに絞らず、医療機関にご相談ください。 不安障害|こころの病気について知る|ストレスとこころ|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~|厚生労働省
動悸を和らげる対処法
不安障害の治療では、根本的に不安をなくすというわけではなく、日常生活に支障をきたす苦悩となるような症状を緩和していくことが目標となります。大きくは抗うつ薬や抗不安薬、睡眠薬などを用いた薬物療法と、認知行動療法のような非薬物療法が挙げられます。