職場復帰の判断基準
「休職しているがなかなか気持ちが戻ってこない。」「何度も同じ症状で休職している…」「休職したはいいけど、何をしたらいいかわからない」「復職したが、ちゃんと働けるか不安…」など仕事ができない状況に追い込まれ、休職したのはいいものの、復職して健康的に働けるようになるのか。このように不安に感じたことはありませんか。
なかなか家族や友人、職場には相談しづらいことなので、一人で抱え込んではいませんか。
この記事を通して、少しでも不安が軽減できればと思います。
職場復帰したい…!という意思がある方に向けて、対策も紹介していきます。
職場復帰の第一歩としてご参考になれば幸いです。
復職しても再休職してしまう原因
最近では、多くの職場で休職後の支援体制が整ってきている印象を受けています。
しかし、支援者でも休職や復職支援に慣れていない人や産業保健に詳しくない方がいる事実もあります。
また、いざ復職しようとすると職場のことや休職のキッカケとなったことを思い出し、不安に襲われてしまう方が多くいるのも現状です。そのため、復職はできたものの再度つらくなって休職したという方も多く見受けられます。
休職期間が長引く要因
① 法整備が追い付いていない
② 経済的な不安や解雇の不安
何度か休職を繰り返していると、より一層、復職へのハードルも高くなります。 このようなときに、どうすれば順調に職場復帰ができるのか、再発せずに働き続けることができるのか、 生活リズムやコミュニケーションスキル、ストレスへの対処法など相談者の方にとって必要なことを一緒に考え支援します。
考えられる病名
代表的な不安障害は以下の4つがあります。
パニック障害
社会不安障害
強迫性障害
全般性不安障害
不安障害|こころの病気について知る|ストレスとこころ|こころもメンテしよう ~若者を支えるメンタルヘルスサイト~|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
職場復帰への判断基準
職場復帰支援は厚労省 “心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き”によりサポートも行われています。休職中の方はこの手引きを一度読んでみることをお勧めします。ここでは、職場復帰可否の判断基準の例をご紹介します。
・労働者が十分な意欲を示している
・通勤時間帯に一人で安全に通勤ができる
・決まった勤務日、時間に就労が継続して可能である
・業務に必要な作業ができる
・作業による疲労が翌日までに十分回復する
・適切な睡眠覚醒リズムが整っている、昼間に眠気がない
・業務遂行に必要な注意力・集中力が回復している
など、このような視点から必要な助言・お手伝いをさせていただければと思います。
H3102_職場復帰支援の手引き+.indd (mhlw.go.jp)